「ちょっ、アナタ、そろそろ就職してくださいな!」


昼間から酒を飲むのは悪いことらしい。しかし、しかしだ。
1年前から楽しみにしていた最強の女王を決めるエリザベス女王杯
俺の大好きなスイープトーショウちゃんが出遅れて5着だったのだ。


これが、飲まずにいられるか。
アドマイアグルーヴ?そんなブサイクに最強の女王を持っていかれちゃって。
武豊?おとこじゃねぇか。




「アナタ!いい加減にしないと隣のゴンタさんと不倫しますよ!私、いい子でいられない!」


剣幕を張って人と話すのが嫌いな妻が、いつになく真剣な口調で答えた。


5秒ほどの沈黙が破れたのは、僕が妻の胸に手を伸ばした時だった。


「何するのよ!私は真剣なのよ!」


僕はここまで来て自分の理性を止められるほどできた男ではない。
しかしその一方で、食べる気の無いポテトをかわいい店員さんに進められたとき、買わずにはいられない心境と非常に類似していると思った。僕は冷静だ。クレバーだ。


僕は妻のおっぱいを吸った。


「あふん・・・」


・・・・・



それからどれくらい勃っただろうか。いや、経っただろうか。
どうやら僕は寝てしまっていたらしい。膝枕をしてくれた妻が、僕が起きたのに気づいた。


「もう、アナタったら・・・」


後で知ったことだが、どうやら妻は、ここ最近の僕の冷たい態度や、セックレスな事に、不満が溜まっていたようだ。


もうすぐ夜が明ける。
女と言うのは、セックスをすれば満たされるというのか。
そんなことはない。
男は、満たされる。

もうすぐ夜が明ける。









ゲンコツ山のタヌキさん
おっぱい飲んで、ねんねして♪
抱っこして、おんぶして、また明日♪